経済誌×スポーツ現場。

「プライドをつくって、壊して、
自主性を育てる。」


■スポーツ&リーダーシップ

週刊東洋経済(2009年3月16日発売)より。

フィリップ・トルシエ
元日本代表監督・現FC琉球総監督。


彼のことが週刊東洋経済の誌面で取り上げられていました。
「選手にプライドを持たせ、そのプライドを壊し、選手の自主性を育てていく。」


このステップを実践している指導者だと書いてあります。


そこで一言。

記事の詳細は、
コンビニや書店で読んでもらうとして。


私はこれにワクワクします。


経済誌×スポーツ現場』。


この組み合わせが、
もっともっと増えるといいなー。


私の願いです。

周囲を味方にする最強の方法。

「全国優勝が目標です。」


そんなことを堂々と言う選手が、
例えば毎日のように炭酸飲料をガブガブ飲んでいたら。


私であれば、どこか違和感を感じてしまいます。



■例えば。


よく、サッカー日本代表(候補)に選ばれた選手の
練習以外の行動が問題になり候補選手から外されるケースがあります。


つまり、世界で戦うにはそれに見合った行動(生活スタイル)がある。
ワールドカップで決勝トーナメントに進み、ベスト4に入るにはそのための練習方法(行動)がある。


自分はこうしたい。もわかりますが、自分はこう見られ期待されている。


そんな一面も意識していなければならないと言うわけです。


全国優勝に向けて強くなりたい選手が、

ケガを恐れずガンガン練習する。生活も節制する。


そんな選手の姿を見たら、何か力になりたいと思うのが
周囲の人間(Ex.コーチ)が当たり前に持つ人情というものです。


口先だけでない行動にまで現れた一貫性こそ周囲を味方につける最強の方法です。



コーチが練習を見てくれない。
何も教えてくれない。


そう感じている選手ほど、自分の行動の
一貫性に目を向けると解決策が見つかるものです。


※私に言わせれば、声をかけないこともコーチング中なのです。

YESと言わせない技術。

コーチが選手と会話する時に、
いかに選手に「はい。」と言わせないか。


私はこれを出来るだけ意識するようにしている。



私の提案に対する受け身の姿勢ではなく、
選手の自主性を引き出す方向へと導くことが重要。




例えば、



コーチ:「次は、こうするといいよね。」



選手:「はい。」





●これは完全に受け身。






コーチ:「俺はこう考えるけど、次どうしてみようか。」




●それよりも、





コーチ:「次、どうする。」




●極端な話し、
これくらいでいい。



(※選手に応じて加減する。)





▲この意識が弱まると、
つい私も言いたくなることがある。



そう、『選手が何を考えているかわからない。』と嘆くのだ。



この原因は、年齢や経験ではなくコーチのスキルの乏しさだろう。
質問力やコミュニケーションスキルがないことが原因だと考えている。



とにかく選手自身に、その選手の持つ言葉で語らせることが重要である。



そうすることで、選手自身の考えが具現化する。
同時に、一人の人(選手)としての考え方を知ることが出来る。



選手とコーチの距離感が縮まる。
お互いの目つきも変わる。





つまり、




コーチ:「そうか、頑張れよ。」




選手:「はい。」





■YESは最後に。




これだ。






【後記】


一言でも、
『語ることに酔う。』


この体質は、選手と
コーチどちらにも必要なこと。


そこから始まる。

コーチング・ミーティング。

「コーチは正しいとか、間違っているかを
判断するのではなく、ただ観察することを促していくのです。」


『苫米地式コーチング』苫米地英人

▼先日、ある選手と電話で
コーチング・ミーティング」をした。


コーチの中には、
一から何でも教えたがる人がいる。


でも、自分の経験から頭ごなしに教えても人は育たない。


自分の経験が役に立つかどうかよりも、
どうしたら、その選手が自力で強くなるかが第一。


自分の経験なんてクソくらいだ。



だから、まず聞く。
そして、聞く、聞く、聞く。


絞り出したところで、
必要なメッセージを考えて助言。


出来れば助言はシンプルに伝える。



ただ、こんなことくらいで強くはならない。


しかし、こういうことを繰り返すことで強くもなる。



コーチがいることでアレコレ教えてもらえるのではなく、
コーチがいることで「自分の見える化」が進む。


今の自分を知ること。



これが大事。




【後記】


自分の人生経験に
縛られないことで経験がイキル。


十人十色。

質問こそ、指導力を伸ばす。

コーチとして、
選手と接する時に、
私が気を付けていること。


それは、選手自身が
どうしたい、どうなりたい
かを、まず知ることから入る。


つまり、選手への質問によって、
その時の私の仕事や役割が決まる。


その日にかける言葉、アドバイスまでが変わる。

「相手や場の状況を感じて、
それに合わせた質問をしていくことが重要。」


『苫米地式コーチング』苫米地英人


コーチの主張だけで人が育つとは思えない。
だからこそ、その日のツボを見つけてグッと押さえる。


強すぎず、弱すぎず
適度な力でじわ〜っと押さえる。


マッサージに似ている。



決してコーチのエゴで選手と接しない。
その余裕や、しなやかさこそが選手との距離を縮める。


指導ではなく、選手への質問こそ選手を強くする。


そして、コーチも育つ。




【後記】


自分の中にある、
コーチング哲学が騒いだ。

気軽に続ける。

このブログの
タイトルを変えてみる。


「なぜ、人はスポーツをすると成長できるのか?」から、


「体育指導・スポーツ経験から学ぶ大切なこと。」にした。



このタイトルでいつまで書き続けられるかわからないけど、
書けなくなれば、またタイトルを変えれば良い。


そう気軽に考えて書くことにした。