YESと言わせない技術。
コーチが選手と会話する時に、
いかに選手に「はい。」と言わせないか。
私はこれを出来るだけ意識するようにしている。
私の提案に対する受け身の姿勢ではなく、
選手の自主性を引き出す方向へと導くことが重要。
例えば、
コーチ:「次は、こうするといいよね。」
選手:「はい。」
●これは完全に受け身。
コーチ:「俺はこう考えるけど、次どうしてみようか。」
●それよりも、
コーチ:「次、どうする。」
●極端な話し、
これくらいでいい。
(※選手に応じて加減する。)
▲この意識が弱まると、
つい私も言いたくなることがある。
そう、『選手が何を考えているかわからない。』と嘆くのだ。
この原因は、年齢や経験ではなくコーチのスキルの乏しさだろう。
質問力やコミュニケーションスキルがないことが原因だと考えている。
とにかく選手自身に、その選手の持つ言葉で語らせることが重要である。
そうすることで、選手自身の考えが具現化する。
同時に、一人の人(選手)としての考え方を知ることが出来る。
選手とコーチの距離感が縮まる。
お互いの目つきも変わる。
つまり、
コーチ:「そうか、頑張れよ。」
選手:「はい。」
■YESは最後に。
これだ。
【後記】
一言でも、
『語ることに酔う。』
この体質は、選手と
コーチどちらにも必要なこと。
そこから始まる。